【吉野コーポレーション】

金木犀の甘く爽やかな香りが漂いはじめました。秋ですね。

 

 

「神嘗祭」というお祭りを知っていますか? 「神嘗祭」は、一般的に<かんなめさい>と読み、そ

の年に収穫された新穀を天照大御神にささげ、その恵みに感謝するお祭りです。

 

神嘗祭とは?

毎年10月17日に行われる神嘗祭は、宮中と伊勢神宮で行われる五穀豊穣を感謝する伝統的なイベント。

その年の初穂を天照大神に奉納する収穫祭の意味を持つ行事なんです。

天照大神のお力のおかげで、今年も実り多い年になったことを感謝し、その年に収穫した初穂をお供えします。

因みに、現代では一般にあまり馴染みのない神嘗祭の行事ですが、1874年~1947年までは祝祭日として

指定されていた記念日です。

祝日が廃止された後も宮中と伊勢神宮では今も変わらず、古式ゆかしい神嘗祭の行事が

毎年10月に執り行われています。

尚、伊勢神宮のおひざ元である伊勢地方では神嘗祭は『おおまつり』、と呼ばれる非常に大きな秋の行事であり、

今でもイベントが終わるまで新しく収穫された穀物は口にしないという伝統があるのだそうですよ。

 

新嘗祭との違いは?

ところで、五穀豊穣を感謝する宮中の行事というと、勤労感謝の日としても

一般的に知られている新嘗祭の方が有名です。

「新嘗祭」は、<にいなめさい><しんじょうさい>といいます。

すべての神々に向けて五穀豊穣を感謝するとともに、天皇陛下が新米を神とともに召し上がります。

「新嘗祭」の「新」は新穀、「嘗」はお召し上がりいただくことを意味しています。

このお祭りは、伊勢神宮や宮中だけでなく、日本全国で行われています。

両方とも宮中の収穫の行事という意味合いでは類似性が高いものの、

別個のイベントなので混同しないようご注意くださいね。