日本の秋の風物詩ともいえるのが、十五夜、お月見ですね!
「中秋の名月」ともいったりもします。
月の満ち欠けで日にちを決めていた旧暦では7~9月が秋であったため、その真ん中の8月15日の満月を、
「中秋の名月」「十五夜」とし、作物の収穫を感謝していました。
十五夜のお月見は、美しい月を愛でながら、秋の豊作を願い、収穫に感謝する意味があるのです。
太陽の動きを基準にしている現在の新暦だと、旧暦の8月15日は9月7日~10月8日頃にあたり、
その期間で満月が出る日を「十五夜」としています。
月にウサギ?! 「月ウサギ伝説」
小さいころ、「月でウサギさんが餅つきをしている」と聞いた記憶がありませんか?
それを聞いて、たしかに月面の模様が、そう見えるような見えないような・・・。
この「月ウサギ」の由来に関して一番有名な説は、インドのジャータカ神話によるものだそうです。
月見といえば、「月見団子」!
お月見ときくと、すぐにお団子をイメージする方が多いと思いますが、なぜ団子なのでしょう?
お月見の時に「これからの収穫を祈る」という事で、
収穫物であるお米で団子を用意したのが月見団子の由来だと考えられています。
また、ススキを飾るのは、その形状が稲穂(お米)に似ているからで、本物の稲穂を供えることもあるようです。
また、十五夜は別名「芋名月(いもめいげつ)」ともいい、里芋など芋類の収穫を祝う行事でもあるのだそう!
秋の初物で作る「きぬかつぎ」は、十五夜には欠かせないお供え物です。
その他にも、葡萄などのツルものは「月と人との繋がりが強くなる」という縁起のいいお供えものと言われています。
簡単な月見団子をお家でも手作りして、今年は行事食を楽しむ、特別な十五夜の夜にしてみてはいかがでしょうか。