8月といえば…去年に引き続き今年もイレギュラーとはいえ、子供たちも楽しみにしている夏休み!
特別なお出かけが積極的にできないにしても、お家でゆっくりと、できる範囲のことを楽しみ、
皆様がそれぞれ素敵な夏を過ごせることを願っております。
今回はお盆についてお話ししたいと思います。
8月の行事で一番に思いつく方も多いのではないでしょうか?
お盆とは
お盆とは、ご先祖様の霊を供養し、冥福を祈る行事、期間です。
お盆期間には亡くなったご先祖様が浄土(天国)から戻ってくると考えられています。
日頃なかなか会えない兄弟家族が集い、亡くなった方のことを想い、
またお互いの近況報告をするなどして過ごすのが一般的です。
お盆の起源
お盆の行事は、仏教の開祖であるお釈迦様の弟子が地獄に落ちた母親を救うため、
7月15日(旧暦)に霊を供養した、というのがそもそもの起源。
1400年も前、飛鳥時代です。
日本では長い間、貴族や僧侶だけが行う特別な行事でしたが、
江戸時代に入ると、ろうそくや提灯が大量生産されたこともあって、
一般の人にも定着していきました。
お盆期間
一般的なお盆の期間は、8月13日から16日まで。
地方によって違いがあり、沖縄などでは旧暦のまま、7月15日に行われています。

▶13日:迎え盆(お盆の入り)
盆棚をしつらえ、精霊馬(しょうりょううま=キュウリで作った馬、ナスで作った牛)を供えます。
これは、ご先祖様の霊はキュウリの馬に乗り、
ナスの牛に荷物をのせてあの世とこの世を行き来するといわれているためで、
また、来るときは馬に乗って早く、帰るときは牛のようにゆっくりと、といった意味もあるようです。
そしてお墓参りに行き、その帰りに玄関で「迎え火」を焚いて、ご先祖様の霊を迎えます。
▶15日:藪入り
今年もなかなか帰省できないかもしれませんが、外に出ていた家族が帰省する日です。
ゆっくり過ごし、親戚の盆棚にお参りにいきます。
▶16日:精霊送り(送り盆、お盆の明け)
提灯や盆棚を片づけ、送り火を焚きます。
昔は川や海のかなたにあの世があると考えられていたので、地域によっては海や川に送り火を流して精霊送りを行います。
精霊を送るとともに、病気や災いも一緒に流すという意味があります。