
塗装工事は、それぞれ役割(機能)を持った樹脂層(塗料)をコーティング(塗り重ねて、膜を作る)する工事です。
各層は決められた膜厚を満たさないと、期待した年数より早く劣化が始まり 、長持ちしません。
住宅の外壁塗装工事(塗り替え)の工程は、高圧洗浄機で外壁を洗い、必要であれば補修工事を行います。
次に、旧塗膜にプライマ-(新旧の樹脂層を密着させる目的で、接着剤のようなもの)を塗り、その上に、トップコート(仕上げ用塗料)を2回塗りするのが一般的です。
トップコートは、外部の自然環境に十分耐える樹脂 (アクリル,ウレタン,シリコン,フッ素など)から作られています。
一般的に、お客様が外壁塗装工事を発注する上で、ご自身で決めなければならない事項は、
1.外壁の色、2.テクスチャー(外壁表面の凹凸模様)、3.仕上げ用塗料のランクです。
建物の状況や施工条件は別として、この3項目の組み合わせで基本的な外壁塗装工事の価格が決まります。
1.と2.は材料価格の高低だけで手間はほぼ同じです。
材料費は塗装工事原価の2割程度といわれています。
このことから、手間が同じであれば、長持ちする材料を使用するのが賢い選択と言えます。
2.のテクスチャーの変更は手間がかかり費用もかさむことから、ほとんどの方が現状のままを選びます。